幸せの要素1:食べ物

人には2種類の人がいます。

美味しい食べ物が好きな人。

美味しい食べ物よりも綺麗な夜景が好きな人。

この2種類です。

だいたいの人はこの2つのいずれかに属しており、1人の人間の中では人生の最初から最後まであまり変わることがないようです。

ところが。実は私、この2つが人生の途中で入れ替わったんです。

そのおかげで、幸福度がアップしました。

まず私は、5年以上前は「夜景が好き派」だったんです。

なぜか?

それは「食べ物の味が分からなかったから」

食べ物を味わうことがない不幸

昔からずっと、あまり美味しいものを食べた記憶がなかったんです。

18歳までは実家暮らしでしたので、母親がご飯を作ってくれました。

それだけでも感謝なので、本来は悪く言うべきではないんですが……。

その場合、舌が鈍感になって、味とかよく分からなくなってしまいます。

美味しいものがないと、味わう必要がないんですよね。

というか、味わうと「不味い!」となってしまうから

舌は鈍感なほうが良いということですね……。

これは防衛本能の一種ですね。

18歳以降も、上記の影響で「食べ物=エネルギー」という認識しかありませんでした。

食べないと動けなくなるから、仕方なく食べる。

その程度の認識です。

ところが。

あるときを境に、美味しいものを舌で味わうことを覚えたんです。

落ち着いて、味わう。

これは持続性の高い幸せです。

(興奮、優越感といった幸せだと錯覚させる気分は持続性が非常に低い)

しかもですよ。

ご飯は少なくとも1日1度は食べます。

これはつまり、上手くやれば

「1日1回は幸せになれる可能性がある」ということです。

これはすごいことです。

何も高級食材を用意する必要はありません。

納豆かけ卵ご飯でも、パスタでも、好きなもの、安いものでいいんです。

味は見えない=自慢できない=重要ではない?

「味」については、とても大事なポイントがあります。

それは「味は見えない」ということです。

(料理の写真を見ただけで味をリアルに想像できる人もいるようですが)

つまり。

「見えないもの」=「自慢できないもの」=「重要ではない」

と、考える日本人は非常に多いのです。

私達日本人は、戦後60年、とにかく一心に

目に見える繁栄、目に見える幸せの形を追いかけまくって来ました。

そのせいでGDPは世界でもかなり上位に行くことができました。

ただ。

心の問題(一見見えない問題)をおろそかにしたために、

それをこれから解決していかないといけません。

これはかなり厄介です。

まず、基本的に多くの日本人は非常にマスメディアに従順です。

驚くべきことに、

嘘ばかり言っているテレビを

「テレビが言っていたから」と言って信じている人がいるんです。

マスメディアは基本的に国民の消費を促進する役割を担っていますから

「目に見えない心の問題」を提起することはほとんどありません。

それではお金は稼げませんからね。スポンサーには逆らえません。

「今まで黙ってたけどね。実はお金ではそんなに幸せにならないんだよ。」と

テレビが言い出したら大変です。

消費が低迷し、スポンサーはCMを打ち切って撤退し、それまで儲けていた会社やテレビ局が潰れてしまいます。

ですので、テレビでそのような事を言うことは、ほとんどありません。

しかし日本よりGDPが低いヨーロッパ諸国よりも圧倒的に

国民単位での幸福度が低いことは事実です。

経済産業省もその事は認めました。

もちろんある程度のお金は必要です。

ただ、大事なことは、多くの人が大事な「心の問題」から目をそらし続けているために、結局悩み続けているという事実があるということです。

まとめ

綺麗な夜景が見える高層ホテル50階にある高級レストランで不味い料理を食べている人と、

築50年の雑居ビルに入っているラーメン屋さんで美味しいラーメンを味わって食べてる人。

どちらが幸せでしょうか?

SNSで自慢できる高級レストランのほうが幸せでしょうか?

高い場所にいると、人間は興奮しやすいものですが、興奮や自慢を幸せだと勘違いしている人もきっといるんだと思います。

あるお金持ちに言わせると(私じゃないですよ!)、お金持ちになったら幸せになれると思っているのは、お金持ちになったことの無い人だけ、とのことです。

マスメディアが言わない真実は、

私達がネットで地道に伝えていくしかないですね。

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