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ブレスレットと数珠

クリスタルの歴史・世界

ビザンティン時代のアメジストのブレスレット
ビザンティン時代のアメジストのブレスレット



ここではブレスレットと数珠の歴史と、その関係性についてご紹介致します。


皆様、パワーストーンのブレスレットはお持ちでしょうか。
近年のパワーストーンブームも手伝って、ブレスレットはショップで簡単に入手できるようになりましたね。

なぜブレスレットは私達にとって身近な存在になったのでしょうか。

ブレスレットの起源

実はブレスレットの起源は非常に古く、紀元前からすでに人々はブレスレットを身に着けて生活していました。

それらは主に水晶(クォーツ)やラピスラズリの珠、金属などが用いられており、宗教的な目的や魔除けとして使われました。アッシリア人、バビロニア人、ペルシャ人の遺跡からはかつての人々の装飾品が発掘されています。

日本の場合

日本では縄文時代から既に貝輪(貝殻などに穴を開け繋げたもの)として身につけられていたようです。弥生時代になってからは銅が使われるようになり、更に古墳時代には天然石や金属製品が加わりました。


一方、数珠の起源には諸説ありますが、古代インドのバラモン教の「念珠」に由来するという説が有力です。日本へは仏教伝来とともに伝わってきたようです。

弘法大師空海も、唐から帰国された際に、師匠である恵果阿闍梨からいただいた本水晶の数珠を持ち帰ったとされています。


仏教の経典には数珠の材料として、さまざまな材質が挙げられています。
経典によって違いがあるものの、一例としては、下記の記述があります。

  • 水晶
  • 翡翠(ひすい、ジェイド、Jade)
  • アメジスト
  • メノウ
  • ローズクォーツ
  • 真珠
  • 菩提樹(実)


数珠は、人間のあらゆる煩悩を受けてくれると言われており、厄除けやお守りとしての役目を果たしてくれます。この部分も、何だかブレスレットと似ていますよね。

その形状も、役割も似ているブレスレットと数珠。
日本でパワーストーンのブレスレットがここまで広く受け入れられた背景には、すでに数珠が生活の中に溶け込んでおり、違和感なく魔除けアイテムとして取り入れることが出来たからなのかもしれません。

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