EARTH RIVER
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古代の人々とクリスタル
ここでは古代の人々がどのようにクリスタルと関わっていたのかについてご紹介致します。【目次】
- 人類と石
- パワーストーンの始まり
- メソポタミア文明の中の人と石
- 古代エジプト文明の中の人と石
- バビロニア文明の中の人と石
- 古代ギリシャ文明の中の人と石
- 古代ローマ文明の中の人と石
- 古代インド文明の中の人と石
- 古代中国文明の中の人と石
- まとめ
【人とクリスタルの歴史】
(1)人類と石
今から400年ほど前に、初の人類である原人が誕生したと言われていますが、それから程なくして、人類の祖先たちは石を道具として使い始めました。
これが、いわゆる「石器時代」と呼ばれる時代です。
動物を狩る道具として、住居を造る道具として、その材料として、そして火を起こす道具として、石や鉱物が用いられていました。
そこから、人と石の歴史は始まったのです。
(2)パワーストーンの始まり
石器時代から脱却し、より文明的な生活へと移行していく中で、人と石との関係も徐々に変化しました。
道具や材料としてだけではなく、力を持ったものとして、石や鉱物が崇拝の対象になっていったのです。
このように変化していった背景には、シャーマニズムの発展がありました。
医学が発達していなかった時代、人の生死、病気や怪我といった現象は、神秘的なものとして超人的な力によってもたらされるものと信じられていました。
こうした超人的で、神秘的な現象に少しでも関われるようにと、神の力を借りることが出来る能力を身に付けたシャーマンと呼ばれる人たちが登場してきます。
彼らは、神から力を借りるために儀式を行い、そこで得た力をもってして人々の病気や怪我の治癒に当たったとされます。
この儀式に使用されていたのが、美しい形や色の鉱物だったのです。
光り輝く鉱物は神からの贈り物として、崇拝の対象にもなりました。
これが、クリスタルの始まりなのです。
クリスタルは、神の特別な力が宿った、自然の大地が生み出した奇跡の石として、人種や文明の壁を越えて、様々な民族に大切にされてきました。
それは、現代にも続くパワーストーンブームにも見ることが出来ます。
(3)メソポタミア文明の中の人と石
メソポタミア文明には、世界最古の都市国家がありました。
それを建設したのは、シュメール人です。
シュメール人たちは、住居を建てるために石や鉱物を利用していましたが、それ以外に、鉱物を円筒印章に使用するなどしていました。
また、位の高い人たちは、ラピスラズリ、カーネリアンなどを金と共に用い、装飾品を作っていました。
これらは、現在でも発掘品の中に見ることが出来ます。
(4)古代エジプト文明の中の人と石
古代エジプト文明と言えば、ピラミッドが有名ですね。
ピラミッドの中にあった遺品の中からは、色鮮やかな宝飾品の数々が発見されていますが、それらにはクリスタルがいくつも使用されているのです。
特に有名なのはツタンカーメン王の黄金のマスク。
黄金のマスクに見られる青色のものはラピスラズリです。
メソポタミア文明と比べて、古代エジプト文明の方が様々な種類のクリスタルが用いられていました。
これは、文明の発祥地によるものだと考えられます。
エメラルド、トパーズ、アンバー、ターコイズなど、主要なクリスタルはほとんど使用されていました。
中には、宝石としてではなく、パワーを持つ石として魔除けや儀式用の石として用いられていたクリスタルもあります。
(5)バビロニア文明の中の人と石
メソポタミア時代にシュメール人たちが崇拝していた天体神をより明確にしたのが、バビロニア文明の時代でした。
バビロニア帝国では、神とクリスタルを結びつけていました。
有名な神々の門では、神に結び付けられたクリスタルが沢山はめ込まれていたと言われています。
アメジスト、エメラルド、カーネリアン、ガーネットなどを好んで用いていたようで、多くの発掘品にこれらを用いたものを見ることが出来ます。
古代エジプトと比べると、より綺麗な宝石質の鉱物を好んでいたようですね。
(6)古代ギリシャ文明の中の人と石
自然物への信仰が広く広まっていた古代ギリシャでは、石や鉱物に対しても特別な思いをもって接していたようです。
それは、ギリシャ神話の中に沢山の鉱物が登場することからも分かります。
古代ギリシャで特に好まれていた鉱物は、アクアマリン、アゲート、アメジスト、アンバー、エメラルド、ガーネット、サファイアなどです。
(7)古代ローマ文明の中の人と石
古代ローマ時代には、貿易が盛んになっていたこともあり、様々な国から物珍しい品がローマに入ってきていました。
ローマでは手に入らない種類の鉱物を施した宝飾品など、人気だったようです。
鉱物の原石も輸入されていました。
それらをもとに、プリニウスが『博物誌』に鉱物をまとめました。
これが鉱物研究の最初の書物だとされています。
その鉱物の数は100を超えると言われています。
(8)古代インド文明の中の人と石
インドは、様々なクリスタルの産地としても有名ですが、それは今に始まった話ではなく古代から続く話なのです。
古代のインドでもエメラルド、ルビー、サファイアを始め、様々な希少石が産出していました。
そのため、鉱物や宝石とヒンドゥー教の神々を結びつけた逸話は多く残されており、それらは『マハーバーラタ』と呼ばれる書物にまとめられています。
古代インドでは希少石を宝飾品として活用するほか、薬としても用いられていました。
石は、病気や怪我の治すものや不老不死をもたらすものなど、様々に分類されていたようです。
(9)古代中国文明の中の人と石
古代中国では、不老不死、長寿に関する思想が広まっていました。
中でも、花や草木、石といった自然の産物をこの思想に役立てようとする試みが何度となく行われていました。
漢方もここから生まれたとされます。
そのため、古代中国では長寿をもたらすと信じられていた鉱物を身に付けたり、薬として飲むことが日常的に行われていました。
ちなみに古代中国で最も人気があった鉱物は、ネフライトです。
(10)まとめ
現代でも、パワーストーンブームの到来とともに、人々が石に魅せられています。
しかし、人類が石に魅せられる現象は今に始まったわけではなく、その歴史はとても長いのです。
先人たちが思いを託したクリスタルは、もしかしたら、今自分の手の中にあるかもしれません。
石を通じて祖先と繋がることが出来るというのは、とても神秘的なことですね。