ツグツパイト(タグトゥパイト)とは
特性・歴史・意味・効果

ツグツパイト

ツグツパイトは、美しい色合いと蛍光特性を持つ希少な天然石です。本記事では、ツグツパイトの意味や効果について詳しく解説し、さらにその特性や産地、歴史なども紹介します。ツグツパイトの知識を深めることで、この魅力的なクリスタルをより理解し、活用していただければ幸いです。

ツグツパイトとは

鉱物データ

英名
Tugtupite
和名
ツグツ石
カテゴリー
テクトケイ酸塩鉱物
化学式
Na₄AlBeSi₄O₁₂Cl
結晶系
正方晶系
ピンク、赤、白
主な産地
グリーンランド
劈開
なし
断口
貝殻状
モース硬度
4-6
光沢
ガラス光沢
条痕
白色
透明度
透明から半透明
比重
2.35

色や外観について

ツグツパイトは、紫外線や日光に当たるとピンク色の部分が濃くなる蛍光特性があります。一般的には白のなかにピンク色が混ざった見た目をしています。黒い内包物も多くみられます。一部には青白い標本も記録されていますが、流通はしていません。

ツグツパイトの蛍光性

ツグツパイトには蛍光性があります。短波長の紫外線光の下で鮮やかな赤色を放ち、長波長のUV下ではサーモンピンク色になります。UV(または長時間の日光)にさらされた後、赤色が強まります。この現象をテネブレッセンス(tenebrescense:暗化現象)と呼びます。
この鉱物の蛍光は、マンガンや他の微量元素が含まれていることによるものとされています。
マンガンは紫外線に反応しやすい元素で、その結果として鮮やかな赤やピンクの蛍光を放出します。

産地について

ツグツパイトは、主にグリーンランドで産出されます。
主な産出地は、グリーンランドの南西、「イリマウサック貫入複合体(Ilimaussaq Intrusive Complex)」です。
1年のうち限られた季節にしか採掘できず、大型機械も入れない場所にあるため、常に少量で発見され流通量は限られます。
そのため最も希少な宝石の一つとなっています。

今日までにカナダのマウントセントヒレアとロシアのコラ半島などでしか見つかっておらず、最も品質が高いものはグリーンランド産と言われています。
グリーンランドのツグツパイトだけが深い色合いで、宝石としての価値があります。

物理的性質について

ツグツパイトはベリリウムやアルミニウムを含むテクトケイ酸塩鉱物で、モース硬度が4から6です。比較的脆いため、取り扱いには注意が必要です。

ツグツパイトの歴史的背景

地元の人(グリーンランド人)は、ツグツパイトは、1957年にグリーンランドのナルサーク(Narsaq)という町の近くで初めて発見された、と話しています。
その後の1962年、科学者H. Sørensonがグリーンランドのイリマウサック岩体(Ilímaussaq massif)という地域における鉱物学的研究を発表し、IMA(国際鉱物学連合)によって鉱物として承認されました。

「Tugtupite」の日本語名の分散

ツグツパイトは産地や流通量が限られる希少石であり、認知度の低い石です。そのためTugtupiteの発音を日本語にしたカタカナ名は現在のところ定まっておらず、タグトゥパイトなど何通りかの呼び方がありますが、それらは全て英名の「Tugtupite」を指しており、同じ石を示すものです。
ちなみにアースリバーでは、ジュディ・ホール著の新クリスタルバイブルに準拠し、タグチュパイトという呼称を商品名として採用しています。

ツグツパイトの伝説

グリーンランドのイヌイットは昔からツグツパイトの力を理解していました。伝説によると、恋人たちは彼らの熱いロマンスだけで石を燃えるような赤色に輝かせることができると言われています。現在でも、ツグツパイトを手で握るとピンク色になることもあるようです。

天然ツグツパイトの画像

天然ツグツパイト
この画像は自然光の下での天然ツグツパイトを示しており、柔らかなピンク色が特徴です。ツグツパイトは、石の中に見える白い部分とのコントラストが鮮やかで、温かみのある色合いが魅力的です。
通常、天然ツグツパイトは白地にピンクや黒色が混ざった石として産出されます。現状として、ピンク色だけのツグツパイトは非常に希少であり一般的には流通していません(ただし指輪用のルース等、非常にサイズが小さなものであれば、天然の可能性もあります)。
UVライトで照らしたツグツパイト
こちらの画像はUVライトによって照らされたツグツパイトで、UV光によって様々な色に輝く石の一面を示しています。ピンク色がより強調され、紫の背景との対比が幻想的な雰囲気を作り出しています。
グリーンランド産ツグツパイトの原石
この美しい原石は、グリーンランド産のツグツパイトは、ほんのりとしたピンク色が特徴的で、まるで極地の夕焼けを思わせるような温かみのある色合いです。石の表面に見られる白い部分は、天然の模様を形成しており、自然の芸術作品のようです。

ツグツパイトの意味や効果

チャクラの活性化と意識の向上

ツグツパイトは、心臓、喉、第三の眼、そして冠のチャクラを活性化し、意識を高める力があるとされています。この独特な鉱物は、自己評価を促し、精神的および感情的な側面を反映する鏡のような役割を果たします。

愛と知恵のエネルギーの引き寄せ

ツグツパイトは、形而上学的な世界との繋がりを作り、愛と知恵のエネルギーを引き寄せることで、個人の成長を促進します。

まとめ

ツグツパイトは、その美しさと独特の特性により、多くの人々を魅了しています。チャクラの活性化、意識の向上、および愛と知恵のエネルギーの引き寄せを通じて、持ち主の精神的成長を促します。適切なお手入れをして大切に扱えば、長く愛用することができます。

ツグツパイトの意味・効果

  • 愛と意識の向上
  • 知恵のエネルギーの引き寄せ
  • 精神的成長
  • チャクラの活性

こんな方におすすめ

ツグツパイトの石言葉

  • 内なる美
  • 情熱
  • 変化
  • 勇気

参考文献・サイト

mindat.org

ご留意事項

  • *本記事では、ツグツパイトの一般的な情報に基づいて記述しています。クリスタルの効果には個人差があります。

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